悪沢岳(冬山下見)
平成17年10月23日〜25日(晴れ)
パーティー 内田
ここ3ヵ年位計画倒れに終っていた南ア・悪沢岳へ冬山の下見に出かけた。冬の南アは2000年の塩見岳、2003年の聖岳と完登し、今回計画通りに行われれば3峰目になる。(昔は甲斐駒・仙丈・北岳等も登っているが) 前2回とも天気にも恵まれ快適な山行であったが、今回もそれを狙っての計画である。しかしそこは南ア、山が深く、アプローチに1日かかってしまう。さらに登山口からの標高差約1500Mを一気に登らなくてはならず、年々平均年齢が上がる当会には難儀である。しかしそんなことを言っているといつまでも登れないので、今年こそはということで秋の晴天紅葉撮影も兼ねて出かけた。
無積雪期は畑薙から東海フォレストのバスで二軒小屋で降り、そこから登るのが一般的だが、冬季はバスがないので山梨県側から転付峠を越えて入る。新倉から広河原への林道を通り、途中橋の手前ヘリポートまで車で入れる。そこから登山口の広河原まで約40分、さらに内河内川沿いの登山道を3時間半、転付峠にはちょうど昼に到着する。峠は農鳥から笊ヶ岳への稜線の鞍部になっており、雪が付けば適当なテン場が得られることを確認。ここからは二軒小屋への下りオンリー約1時間、13時半に到着する。今回は軽量化をはかりツェルトのみ、二軒小屋素泊りとした。(¥3,500) 小屋は私一人の貸切となりその晩は物の怪の気配が気になりなかなか寝られなかった。
翌日も強行軍、千枚小屋まで登りそこに荷物をデポし、空身にて悪沢岳をピストンした。6時発の予定が寝坊し6時半となってしまった。登山道はダム上の吊橋を渡り、そこからいきなり急な斜面の登りとなる。以前登山道だった崩れた斜面を左側に分けると、樹林帯の急登が永遠と続く。途中左側が崩れたガレの縁で一本、さらにロボット雨量計の小屋手前のガレで一本。ここからは南面・聖・上河内方面の展望が素晴らしい。さらに一登りするとやっと急登は終り小ピークになる。冬のベースにするにはここかその先のマンノー沢頭を候補としてマークする。
マンノー沢頭を過ぎると暫く平地となり小さなアップダウンが続く。左前方に千枚のガレが見渡せると最後の登り、さすがにここまで来るとガス欠ぎみとなり手前で休み腹ごしらえをする。ガレを越えたところでピークを巻き千枚小屋との分岐へ。(冬山ではここから直登してピークへ)とりあえず荷物を置くため千枚小屋へ下る。12:30小屋着。冬季開放されている2F南側に1人分のスペースを確保し、空身にて登り返して千枚岳ピークへ。
ここからは360度の展望。南には直近に赤石、北には塩見から間ノ岳への稜線、そして西にはこれから登る丸山〜悪沢岳が一望できた。ゆっくりしたいところではあるが先が長いので、写真もそこそこに丸山を目指す。丸山へは一旦下り左右がガレたやせ尾根を通る。唯一の難関無雪期なら足場を慎重に選べば何でもないが雪が付くとどうなることやら? たぶん問題ないと思うが。やせ尾根を過ぎると広い尾根の登りに変わり、疲れた身体に鞭打って広い丸山頂上に立つ。ここから悪沢岳へは目前だがまだ遠い、岩がゴロゴロした稜線を20分でピークにやっと到着。
15:00をまわっており写真を素早く撮り、慌しく元来た道を小屋へ引き返す。小屋には日が暮れる少し前16:50に到着。途中で出会った単独山行者がもう一人いたが、私に遠慮したのか小屋のテラスにテントを張っていたので、今晩もまた小屋を独り占めしてしまった。
3日目は二軒小屋まで一気に下り、そこから今度は転付峠へ登り返して、さらに広河原まで下るという長帳場が待っている。本来なら峠あたりでもう一泊したいところだが、目的を果たしてしまえばあとは早く帰りたくなるのが悲しいかな都会人の性、再度もと来た道を辿りベースとなるテン場とルートのチェックを行いながら下って登った。
PS.今回の山行により下りで右膝が痛くなり、今だ痛みが残るのが本番への心配の種である。
【コースタイム】
23日 駐車場(7:50)〜登山口(8:30)〜河原(9:00)〜手前二俣(10:10)〜転付峠(12:05)〜二軒小屋(13:30)
24日 二軒小屋(6:30)〜1875M(7:35)〜2271M(8:50)〜マンノー沢頭(9:55)〜2640M(10:55)〜2780M(11:35)〜千枚小屋(12:30)〜千枚岳(13:30)〜丸山(14:30)〜悪沢岳(15:00)〜千枚小屋(16:50)
25日 千枚小屋(7:00)〜分岐(7:30)〜2490M(8:20)〜2271M(9:15)〜1871M(10:00)〜二軒小屋(10:50)〜転付峠(12:50)〜奥ノ二俣(13:40)〜駐車場(16:23)
(記・内田)
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内河内川沿いの道
岩盤をくりぬいた隧道
古の登山道の雰囲気を残している。
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転付峠からの富士山
峠付近からの富士山が素晴らしい。 |
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二軒小屋
昔ながらの典型的な山小屋
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稜線からの紅葉
ガレから南ア南部方面を望む。手前尾根の紅葉も楽しめた。
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