冬山合宿(御嶽山)


 思い起こせば約20年前、当時学生であった私は先輩に連れられて御嶽山に登った。前年初めての冬山・八ヶ岳が大雪のため途中敗退し、その厳しさを味わった。翌年雪辱のため2度目の冬山に挑戦。天候にも恵まれ無事完登することができた。その時の感動を再度味わいたくて選んだわけではないが、悪沢岳が林道不通のため変更することになり、メンバーの実力(体力)から候補に挙がってきた。

 御嶽山は北アルプスの南端に位置しているが、深田久弥の日本百名山を引用するとこの山は別格である。北だの中央だの南だのそんなカテゴリーからはみ出しているといいたげに悠然と孤立している。たしかに山頂は主峰の剣ヶ峰から継母岳・魔利支天山・継子岳と南北3.5KMにわたっている。そしてその山頂から伸びる裾野がすばらしい(特に開田高原から)。富士山・立山と並ぶ信仰の山として有名なのでシーズンは信仰登山で込み合うようだが、それをはずれると意外に静かである。また周りの自然がすばらいい、木曽五木といわれるヒノキ・アスナロ・コウヤマキ・サワラ・ネズコの原生林が鬱蒼と茂っていて、四季折々その表情を我々に見せてくれる。

 そんなわけで選んだのだがあまり情報がない。インターネットで調べたが冬山の記録は殆どなかった。しかたなく昔たどったルート(田の原から開田)を再度選択した。車2台を開田・おんたけスキー場に配したが、これが思いの外時間がかかった。そのためスキー場出発は10時半、まして天候も大荒れで行ける所まで行って早めにテントを張る予定で考えていた。しかしここでまたアクシデントというか時間のロス発生。出だしでルートを間違え(三笠山に登ってしまった)2時間程彷徨ってしまった。再度スキー場に戻りやっと正規のルートを見つける。小雪が吹き付ける中、田の原を過ぎて傾斜がつきだした辺り適当な所で本日の行動を終了する。

 前日の行動の遅れから、森林限界直下までしかルートを延ばせず、前夜の降雪によりラッセルが予想されたので、テントをデポしてピストンに切り替えたため、7時に出発。寒い。ザックが凍りつき棒のようになっている。歩き出すとやはり、深いところで膝上のラッセル、急斜面になると腰までもぐる。森林限界を越えると雪は浅くなるが、まともに風を受け猛烈に寒い。9時30分、8合目の避難小屋到着。小屋とはいうものの1.2×4m程度で、ベンチしかない。扉も無いので、冬季の利用は考えたほうがいいだろう。結局森林限界より上では適当なテン場は無かった。8合目からは斜面がきつくなり、空気も薄い。呪いの言葉を吐きながら9合目着。9合目の避難小屋も全く同じである。王滝から剣ヶ峰の間はいよいよ風が強くなりまともに歩けない。発達したエビの尻尾を見ると、改めて冬山の厳しさを感じる。恐るべし3000m独立峰。11時15分剣ヶ峰到着。時折晴れ間が出るものの、風雪で視界は無い。つーかまともに目を開けていられない。記念撮影もそこそこにすぐに戻る。テントに戻ると、体調不良で出発を見合わせていたリーダーがお湯を沸かせて待っていてくれた。

 最終日、昨日までの悪天が嘘のように快晴無風。山頂がくっきりと見渡せる。下山となると早い、2日間お世話になったテントをかたずけ出発。途中田の原で記念写真を撮り無事スキー場に戻った。この後開田に車を取りに行き、御嶽明神温泉で汗を流し、宴会モードに入ったのはいうまでもない。

(メンバー)
L内田、稲村、戸井、渡辺け、村田

(コース&タイム)
12/31 おんたけスキー場(10:30)〜森林限界(14:30)
1/1   森林限界(7:00)〜八合目避難小屋(9:30)〜剣ヶ峰(11:15)〜森林限界(13:30)
1/2   森林限界(7:30)〜おんたけスキー場(8:10)

八合目避難小屋
 八合目避難小屋

剣ヶ峰付近1
 剣ヶ峰付近1

剣ヶ峰付近2
 剣ヶ峰付近2

テン場にて1
 テン場にて1

 昨日の悪天が嘘のように晴れ上がり、
 名残惜しくもテン場を後にする

テン場にて2
 テン場にて2

 快晴の最終日、テン場跡で集合写真

テン場にて3
 テン場にて3

 今回久々に参加の稲村氏

田の原からの御嶽山

御嶽山をバックに記念撮影

 空の青をバックに雪化粧した御嶽山が映える
 中央右のスカイラインが登山道であろうか?

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